はじめに:その「良いこと」、本当に、信じて、大丈夫?
私たちは、これまで、企業が、環境に、配慮している「フリ」をする、「グリーンウォッシュ」について、学んできました。
しかし、企業の「見せかけ」は、環境(E)の、分野だけに、留まりません。
社会(S)や、ガバナンス(G)の、側面においても、企業は、その、実態以上に、自らを、倫理的で、責任ある、存在であるかのように、見せかけようと、することが、あります。
このように、環境、社会、ガバナンスの、いずれか、あるいは、全ての側面において、実態が、伴わないにもかかわらず、過度に、ポジティブな、情報を、発信し、ステークホルダーを、欺こうとする、行為。
それが、より、広範な、概念である「ESGウォッシング」です。
今回は、この、巧妙な「ESGウォッシング」の、手口と、その、化けの皮を、剥がすための、5つの、視点を、解説します。
ESGウォッシングの、典型的な、手口
ESGウォッシングは、様々な形で、現れます。
- グリーンウォッシング(E):本質的な、CO2削減努力を、怠り、安価な、カーボンクレジットの、購入だけで「カーボンニュートラル」を、謳う。
- ソーシャルウォッシング(S):自社の、サプライチェーンで、劣悪な、労働環境や、人権侵害が、行われている、事実を、隠蔽し、社会貢献活動(寄付など)の、側面だけを、強調する。
- ガバナンスウォッシング(G):取締役会の、多様性や、独立性が、欠如しているにもかかわらず、報告書の上では、健全な、ガバナンス体制が、機能しているかのように、見せかける。
これらは、しばしば、複合的に、行われます。
ESGウォッシングを、見抜くための、5つの、視点
では、私たちは、企業の、ESGに関する、主張の、どこに、目を、光らせれば、良いのでしょうか。
1. 「具体性」と「データ」の、欠如
「サステナブルな、社会の実現に、貢献します」。
「多様性を、尊重する、企業文化を、目指します」。
こうした、耳障りの良い、しかし、曖昧で、抽象的な、スローガンばかりが、並んでいないか。
チェックポイント:その、主張を、裏付ける、具体的な「数値目標(KPI)」や「実績データ」が、明確に、示されているか。
その、データの、算出根拠は、透明性が、高いか。
第三者による、保証(アシュアランス)を、受けているか。
2. 「良いこと」ばかりの、一方的な、情報開示
サステナビリティ報告書が、自社の、ポジティブな、取り組みの、自画自賛に、終始し、自社が、直面している「課題」や「リスク」、「失敗事例」について、全く、触れられていない。
チェックポイント:企業が、自社にとって「不都合な、真実」も、含めて、誠実に、開示しようと、しているか。
リスクと、機会の、両側面を、バランス良く、報告しているか。
3. 「本業」との、乖離
企業の、社会貢献活動が、その、中核となる「ビジネスモデル」と、全く、関係のない、分野で、行われている。…